「傭兵の二千年史」と「ヨーロッパの傭兵」を読んだのでメモ

傭兵の二千年史 (講談社現代新書)

ヨーロッパの傭兵 (世界史リブレット)

人類の最も古い職業は傭兵と売春といわれている。ギリシャ時代には売春稼業も傭兵稼業もすでに存在していた。現在にも傭兵稼業は存在する。ヨーロッパの歴史では傭兵が歴史を動かしたと言ってもいいほど影響力があった。ヨーロッパの歴史は個人的には苦手だけど、傭兵に興味があったので読んでみた。

ギリシャ時代、アテネでは元々、軍の主力は市民軍だった。愛国心の強いアテネの人々は、市民軍として戦うことに誇りを持っていた。しかし、帝国主義が広がると市民軍に不満がたまっていく。アテネには貨幣経済が広がり、とても街はとても豊かになった。商人や農民たちはどんどん豊かになるが、市民兵は戦うばかりで豊かにはならず格差が広がっていった。やがて、市民兵は廃れ、お金で兵を雇うようになった。傭兵の始まり。

傭兵たちは戦争が終わると、次の戦争までは仕事がない。そのため、仕事をもってくる有力な傭兵隊長にすがる。次第に、有力な傭兵隊長の私兵に近くなる。このようにして、有力な傭兵体調たち勢力を伸ばし、歴史を動かすほどの強い影響力を持つようになっていった。

また、傭兵部隊のずさんな衛生管理や、各地で行った略奪、給料の話などなかなかおもしろい。

ヨーロッパの歴史があまりわかってないのでいまいちはいりこめなかったのがもったいなかった。