「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか 」を読んだのでメモ

言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか (集英社新書)

M1見ると感動する。もうあれアスリートだよなって思う。いや、芸術家か?わからんけどすごい。 作り手はM1王者という栄光を掴むために病的なまでのネタ作りするようだ。

この本ではナイツ塙から漫才づくりのエッセンスが垣間見れる。

人にあったスタイル

M1決勝常連のナイツも、全くウケなかった時期があったようだ。 当時、筆者はM1で勝ちやすい"しゃべくり漫才"を作りまくっていた。 しかし、いくらネタを作ってもウケない。そんな苦悩の中、あることに気づく。 漫才のつかみの小ボケでは必ずウケるのだ。 塙がボソッとボケて、土屋が訂正する。これが必ずウケる。 どうやら、2人の身なり、声色、間の撮り方がボソッとボケて、訂正するというスタイルがピタッと当てはまったということのようだ。 そして、小ボケを連発するスタイルのネタを作ると、ナイツは圧倒的にウケるようになり、M1決勝の常連となった。

人のパフォーマンスは、その「人にあったスタイル」で爆発的に向上する。

この「人にあったスタイル」論、もちろん漫才限った話じゃない。 エンジニアだってそう。 丁寧にメンテナンス性の高いコードを書くのが得意な人もいれば、ビジネス要求を汲み取って素早く作るのが好きな人もるし、とにかくパフォーマンスの良いコードが書くのが得意な人だっている。

どんなジャンルでも、圧倒的なパフォーマンスを出したいなら自分でそのスタイルを見つけなければいけない。たとえば、マネージャーであれば部下のスタイルを見つけてあげなければいけないかもしれない。

しかし、本当にあったスタイルを見つけるのはそんなに簡単ではない。 例えば筆者は、毎日ネタを作ってブログにあげている。毎日だ。 その膨大な量のアウトプットが「あったスタイル」の発見を生み出したのだ。

自分のスタイルを見つけるために、たくさんアウトプットする。 これは!というものがあれば、どんどん新しいものに挑戦していく。 そういう姿勢が大事なんだろう。