「勝ち続ける意志力」を読んだのでメモ

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

筆者はプロゲーマーの世界でレジェンドとして有名な梅原大吾さん。 本書で語られるのは「勝つ」ための哲学ではなく「勝ち続ける」ための哲学。 この2つは似ているようで大きく違う。 同じようなことを吉田沙保里言ってたな。

10の強さへのたどり着き方

著者は18歳のときに突然ゲームをやめ麻雀を始める。 雀荘ではたらきながら、1日12時間ひたすら麻雀のことを考えた。 なかなか上達しない著者は、雀荘によくきていた超強豪のTさんの打ち手から学ぶことにする。 1日10時間ひたすらTさんの打ちてを観察し、理由を考える。わからないときは本人に聞いたりする。 打ち手をみるだけでTさんの思考がすべてわかるようになるまで見続けた、 3年経ち、Tさんの思考を吸収し、さらに自分なりの打ち方が混ざりだしたころ、著者は麻雀のトップクラスのプレイヤーになっていた。

圧倒的な集中力と練習量をこなせる著者にとってはトップレイヤーにたどりつくことは難しくないのかもしれない。 基礎をしっかりまなび、うまい人を真似ればいいのだ。 しかし、著者は主張する。 「セオリーだけでは10の強さが限界。それを突破して11, 12, 13になるには勇気が必要。」 10の強さとは、いわゆるトップ1%くらいの能力さしているのか。 とにかく彼は10でとどまることには全く興味がない。常にトップオブトップを見ているのだ。

ちなみにエンジニアリングに関して、自分は10を目指すのが限界。 11, 12, 13なんて無理だし、そんな辛い世界興味ない。 いかに効率よく10にたどりつくかということのほうが興味がある。 エンジニアリングは好きだけど、全てを犠牲にしてまでやりたいほどのことではないから。 とりあえず上手い人のマネしとけばおkってこと。

「勝つ」ではなく「勝ち続ける」

目的は成長しつづけること、60の成長の喜びを継続的に感じられるのが丁度いい

著者は意外と価値にこだわるタイプじゃない。 自分の成長に重きを置くタイプ。もはや仙人。

でもこれって以外と10を目指す男にも当てはまる。 毎日の成長感が充実感になる。

間違った階段を登ったときがついたらスタート地点まで引き返してもう一度階段を登ればいい。一番よくないのは、どの階段をのぼればいいか迷っている状態が延々と続くこと。間違った階段でもいいからとりあえず登っている人間のほうがはるかに上達が早い

自分を常に変化させる。それによって一時的に劣化してもよしとする。