「これが長期投資の王道だ」を読んだのでメモ

これが長期投資の王道だ (アスカビジネス)

僕も目指すは長期投資家です。さわかみファンドってのが、どうやら国内独立系ファンドの走りらしい。そこから、レオス、セゾンやコモンズ投信なんかが影響を受けてでてきた。そのさわかみファンドの創業者澤上篤人氏が長期投資の王道を教えてくれるというのだから読まないわけにはいかない。

市場の多くは短期利益しか見ていない

今のマーケットは熾烈だ。 短期で利益を出さなければいけない機関投資家ヘッジファンド(銭ゲバ投資家)が利ざやを抜こうを目を光らせている。 そんな市場で勝ち続けるのは至難の技。 短期目線の資金運用が市場のメインストリームになっている。

なぜそのような市場になったか?

1971年。ニクソンショックでドル大量生成。ドルは切り下げられ、過剰流動性の始まりとなった。

1973年、第一次石油ショック、1979年の第二次石油ショックで1バレル3ドルから、34ドルへ。物価が上がり混乱。各国はさらに市場に資金を供給し流動性は加速。さらにさらに、年金制度ができ、莫大なマネーが市場に加わり金融バブルの完成。

過剰流動性と年金マネーが、株と債券を買いあさった。どちらも価格は上昇。1982年から2000年で株価は15倍になった。

その中で不良債権を組み入れた金融商品が誕生。 2007年の金融バブルの引き金となった。

現在、年金マネーは減少トレンド。今まで買いの主役だった年金が債券を売り出す。国債は値崩れし、長期金利上がる。ジャンク債は買われなくなる。金融商品全般の値崩れがおこり、さらに市場金利が上がる。

勝てるのは、長期投資。人口増加、人間の進化にかける。利益率が7%ある場合、利益成長してない会社への投資でも長期投資なら十分儲けられる。

筆者は短期で利益を追求させる、今の機関投資家の流れに警笛を鳴らす。持続可能性、社会的意義を考慮した長期的投資目線が必要ではないかと主張する。

※ 太字にした箇所はまさに今現在市場で巻き起こっていることで書きながらちょっとびっくりした。